100分de名著おすすめバックナンバーを要約!【純粋理性批判】

近代哲学の扉を開いた人物ともいわれているイマヌエル・カント(1724 – 1804)。
「ドイツ観念論」や「批判哲学」と呼ばれ、現代を含む後世の哲学に大きな影響を与えました。

純粋理性批判が書かれたのは18世紀のことです。
科学が発展しつつあり、科学が万能であるかのようにささやかれ始めた世界で、人々はある問題と出会います。

それは
・科学は本当に客観的な根拠をもっているのか
・科学で世界の全てが説明できるとすると、人間の価値や自由、道徳などの居場所はあるのか
の二つです。

この問題を考え続けたカントは、「人間が知りうることの限界」を解明することで回答しようとします。
その回答が記されたのが「純粋理性批判」。

この中では「認識が対象に従うのではなく対象が認識に従う」「理性は自らの力を過信して誤謬に陥る」といった、当時の常識を覆す考え方が盛り込まれています。

2020年6月に放送された100分de名著で【純粋理性批判】について紹介されました!
週に1回・4週間にわたり【純粋理性批判】をテーマに放送されていましたので、そのエッセンスを各回ごとに要約してみました。

現代でも「科学万能主義」の考え方が浸透しているように見えますが、本当にそれは正しいのかを考える必要があります。
そうしたことを考えるヒントがこの作品の中にあります。

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第1回近代哲学の二大難問

1)18世紀のヨーロッパでは科学が一気に発展し始めた

2)そこで人は二つの難問に直面した

3)一つは「科学は本当に正しいのか」

4)もう一つは「科学で世界を全て説明できるなら、人間の価値や道徳はどう判断されるのか」

5)カントはこの難問に対して「認識が対象に従うのではなく対象が認識に従う」と回答した

6)我々は五感等を通して認識できたものだけを認識する

7)認識できたもので構成される世界を「現象界」と名付ける

8)そして「物自体」は認識できない

9)取り組んでいる問題が現象界の話なのか物自体なのかを混同すると、誤った結論に至る可能性が出てくる

第2回科学の知は、なぜ共有できるのか

1)時間と空間は、五感のように我々が世界を認識するためのフィルター

2)そして人類は同じような時間と空間を認識するフィルターを持っている

3)人類が共有するフィルターには他にも「悟性」という、量・質・関係性といった素材をカテゴリーに当てはめようとする性質がある

4)時間・空間・悟性といったフィルターが誰にでもあるおかげで、科学の知を共有できるとカントは考える

第3回宇宙は無限か、有限か

1)理性には限界があり、それを超えて推論を進めようとすると間違いを犯す

2)カントはそのことを「宇宙に時間的な始まりが有るか無いか」という問題を考えることで明らかにする

3)どちらの立場をとっても、おかしな結論が出てしまう

4)このように対立するどちらの立場も成り立たない矛盾をアンチノミー(二律背反)と呼ぶ

5)例えば二律背反のように、理性には解決できない限界があるので、科学が万能だと考えることに対してカントは警鐘を鳴らす

第4回自由と道徳を基礎づける

1)理性の限界はどこまでなのかを考える中で、「神の存在」や「魂の不死」のような問題は証明できないことに気が付く

2)それでもなぜ人はそういったことを考えてしまうのか

3)その背景には「このようにありたい」「このように生きたい」という身近で具体的な関心がある

4)神の存在を前提とすることで、道徳や倫理に根拠を与えることができる

5)神や魂は、「認識の対象」ではなく、「主体に要請された観念」だとカントは位置づける

6)カントはこのような考え方により、世界を席巻しつつあった科学から、道徳や倫理といった人間らしい価値観の復権を果たそうとした

まとめ

近年のAIやIoT技術の発展には目覚ましいものがあります。
それらは我々の生活を豊かにしてくれるものかもしれませんが、一方でそういった技術に振り回されているという面も多少はあるのではないでしょうか。

そういった時、カントの純粋理性批判は、そういった科学に対してどう付き合っていくかを考えるヒントを与えてくれるのかもしれません。

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