100分de名著おすすめバックナンバーを要約!【ディスタンクシオン】

「ディスタンクシオン」はフランスの社会学者、ピエール・ブルデューの著作です。
20世紀でもっとも重要な社会学の書10冊にも選ばれた名著です。
社会には格差・階級というものがありますが、それはどのようにして生まれるのでしょうか?単に経済的な理由でしょうか?
彼はそうではなく、原因は「卓越化(ディスタンクシオン)」にあると言います。

格差は相続されるものです。
相続されるのは経済的なものだけでなく、教養・ふるまい・言葉遣いといった「文化的資本」も含まれます。文化的資本は学歴や社会的地位となって顕在化するわけです。
つまり、生まれによって、ある程度社会階層が決定づけられるとかれは分析します。しかも、社会的階層は「努力によって獲得されたもの」と誤解されているわけです。

彼が「階級社会」の構造を暴いた過程を見ていきましょう。

2020年12月に放送された100分de名著で『ディスタンクシオン』について紹介されました!
週に1回・4週間にわたり『ディスタンクシオン』をテーマに放送されていましたので、そのエッセンスを各回ごとに要約してみました。

第1回私という社会

1)階級は経済的な格差から生じると一般には考えられている

2)しかし問題はそう単純ではない。別の要素も階級社会の形成には深くかかわっている

3)その要素とは「ハビトゥス」。「ハビトゥス」とは、身体に刷り込まれた行動・思考のことで、幼少期に過ごす環境の中で徐々にすりこまれていくもの

4)それは人生の選択に大きな影響を及ぼす。

5)つまり「学歴や趣味趣向や人生選択は生まれた環境で規定される」とブルデューは考える

第2回趣味という闘争

1)ブルデューは、人は無意識に他者よりも優位に立とうという「卓越化(ディスタンクシオン)」の性質を持つという

2)その過程で、人は自分の好き嫌いや趣味を互いに押し付けあう「象徴闘争」を行っている

3)またその闘争の場をブルデューは「界」と呼んだ

4)彼はこの「界」を分析することで、趣味から階層が形成されていくことを浮かび上がらせた

第3回文化資本と階層

1)幼少期からの刷り込まれる「ハビトゥス」を通して、人は文化能力を相続する

2)その文化能力のうち、経済的な利益に変換できるものを「文化資本」と呼ぶ

3)文化資本はお金のようにはっきり見えるものではないが、大きな利益を生みうるもの

4)その多寡の差が、経済的な格差や社会階層を生み出す

5)だけど、その文化資本は「努力によって獲得されるもの」と誤解されている

第4回人生の社会学

1)ブルデューはこのようにして、社会階層が形成される仕組みを明らかにした

2)その仕組みはどの階層にも無意識に埋め込まれたもので、人々は「これは自然なものだ」と無批判に受け入れている

3)では、生まれた時の社会構造で人生が決まるのなら、人間に自由はないのだろうか?

4)ブルデューは、自由とは、そういった仕組みを見抜いたり事実と向き合い、その上で戦うことで得られるものだと説く

まとめ

生まれた環境が、その人の人格形成や人生に大きく影響することは非常に納得できます。
社会構造は人の意思決定を規定する大きな要因の一つなのですね。

しかし、そこで話が終わっては、人間に自由な意思など無いように思えます。
だけど実はそうではなくて、そういったことを全て知った上で、「じゃあどうするか?」の選択を行う際に、人は自由な選択ができるわけですね。
今の環境や社会の仕組みを受け入れるも良し、抗ってそこを抜け出すのも良し。

自分なりの進む道を選ぶ際にこそ「自由」が関わってくる。非常に示唆的な一冊でした。

 

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